ハリCANE vol.322

31, Dec. 2011
2011年大晦日
今年もいよいよ終わろうとしています。 良い年であったかどうかは人それぞれでしょう。
しかし、東北大地震が日本人の心に暗い影を落としたのはまぎれもない事実です。 
来年は辰年。 どうか上昇の年でありますように!
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大掃除をしてましたら、昔撮った紙焼の写真が出てきました。 さっそくスキャナで取り込み、
保存しておきました。 ホームページか何かの素材として使えそうです。 ここはオレゴンの
海岸線。 霧に包まれた幻想的な空気の中で撮った一枚です。 今にも霧が晴れて太陽が顔を
出しそうな予感を抱かせます。 そして未来に向かって歩む人影。


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ハリCANE vol.321

29,Dec. 2011

My Most Favourit Reel

これは、私の一番大切なリール。 以前このブルグでもご紹介しましたが、リールの裏に
彫刻をしていただきました。 販売用でなく、私の使うリールですので、LEONの文字を
強調しています。 ウ~ム! なかなか格好良い! 最高!(自己満足)
firstreel_convert_20111229094900.jpg

機械屋の親父が加工の練習になるからということで好きな釣りの道具を作ることにした訳です。
機械の練習とは言え、図面を引き、材料の手配をし、親父に怒られながら機械を覚えたものです。
材料はYH75というアルミ合金の中では最高級の7075で、超超ジュラルミンと言われる物。
硬度に置いてはアルミ合金中、最強ですが、ジュラルミン系はアルマイトの乗りが良くありま
せん。 合金成分であるCUがアルマイトの着色を悪くしてしまいます。
このリールですと、比較的良い色具合に乗ってますが、リールセンター部分で着色ムラが発生して
いました。 今回の彫刻でその部分もカバーされ、遠い昔に作ったリールがやっと今完成したと
いったところです。

因みに10台ほど作りました。 アウトスプールの#7~8用。 今から思えば#3~4、#5
~6も作っておくきでした。 こういったリール作る機械は全て手離してしまいました。 もう
2度と作ることはありませんので、大切なリールな訳なのです。 それに親父との思い出でもあり
ます。バーミンガムスタイルのリールを作る機械は残してありますので、今後はそれら昔の汎用機
で手作業で少量ずつだけ作っていく予定でいます。 手作業という意味は、油を刷毛で塗りつつ、
ハンドルを手で回しながら削り出していくという旧スタイルの作業方法です。 工場に染み付いた
油の臭い、たまらなくいいんだなコレが(笑)

ハリCANE vol.320

28, Dec. 2011
極細QUAD
ディメンション1mmのQUADを作ってみた。
finequad_convert_20111228075324.jpg

直角2等辺三角形を4枚あわせるとQUADのブランクになります。 画像はストレート
グレインをカンナで削りだした物ですが、この細さに削りだすのはさすがに神経を使います。
今後、しばらく4角ロッドを追及しますので、その宣伝も兼ねて・・・(^^  
何故4角か? バンブーの特性は四角ロッドにより反映されるとさえ思われるからです。 
魚を掛けた時のスリルもキャスティングも6角のそれとはちょっと違います。 柔軟性は
両面でサポートされていますのでブレが無く、キャスティング時には逆にエッジを利かせる
ことも可能。 1本に2本のアクションが存在する! 一粒で二度美味しい! とにかく
使って愉快なのです。 来年は釣りのレポートも兼ね、四角ロッドの楽しさアップして
いきたいと思います。

ハリCANE vol.319

24, Dec. 2011
イニシャル&ラフフォームを使ってみる
遠い所からバンブーロッド個人スクールに参加して頂いているWさん、ラフカットに挑戦!
前回もラフカットをちょこっとだけ行いましたが、今日から本格的にラフに取り組みます。

可変式イニシャルフォーム87度に竹を乗せ、およその60度を削り出す(片面のみ有効)!
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竹割り、曲がり直しと順調に進んできたWさん。今日からラフカット(荒削り)だ。 割った
竹は、四角形ではなく、どちらかというと台形のような形。 それを正三角にしていくわけ
ですが、どの位の角度で削り出して良いのか見当がつきずらいものです。 そこで87度の
イニシャルベベルが登場! これで片側の平面が出るように削れば片側の60度がだいたい
できてきます。 後は、60度溝のラフフォームを使い、反対側を平面が出るように削れば
正三角形状に近ずいてきます。 ここでは、60度ラフベベルと87度イニシャルベベルを
合わせ持つ、レオン製可変式イニシャル&ラフフォームを使っています。 角度を確認しな
がら作業精度を上げ正三角形を目指していきます。 本日はバットセクションの6本のラフ
カットをなんとか無事に終わらせ、バインディングまで漕ぎつけました。 Wさん、今日
はご苦労様でした。 今晩、手と腰が痛くならなければよいですね(笑)

メリークリスマス!

ハリCANE vol.318

22, Dec. 2011
竹竿作りのしこみ
竿を作る方法は人それぞれ。 ただ、ある程度の基礎は踏まえておくべきでしょう。
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これは丸ノコでカットしたストリップではありません。 手で裂いた竹(スプリットケーン)
を真っ直ぐにしている写真。 以前も同様の画像を紹介しましたが、これは2度曲がり直しを
した状態。 大切な事は、曲がり直しをする前に一度カンナで竹のサイド面を軽く削っておく
ことでしょうか。 

ハリCANE vol.317

21, Dec. 2011

フライフィシャーズライフを読んでみる!
今年は去年ほど忙しくありませんが、それでもバタバタ。 そんなこんなでブログの更新も
なかなかままなりません。 仕事の合間に読むのは池波正太郎の「真田太平記4巻」 その
また合間にちらっと捲ってみるのがリッツのフライフィシャーズライフ。
rits_convert_20111221084443.jpg
 
当ブログはバンブーロッド関係でありますので、P57の「THE SPLIT CANE
ROD」というチャプターに目を通してみました。 英語が特別得意でも無い私としては、
リッツの英文が読みずらいことはなはだしいのですが、とにかく読んでみると、
「フライロッドは女性のようだ」と書き出しています。 ウム、確かに繊細という意味では
そうであるかもしれない。 その後に続く文が面白い。「扱いが悪いと上手く働かない」
ウーム、どういう意味じゃ? まあそんな意味じゃ! その後はまたゆっくり解読しながら
面白い記事がありますのでご紹介していきたいと思います。 ロッドは山ほどあるけど
良いロッドは少ないなんて書いてありますからね(笑)

さて、今晩は、「家政婦のミタ、最終回」


ハリCANE vol.316

17, Dec. 2011
新しい趣味
趣味は何ですか?と聞かれたら色々あって答えに迷ってしまいます。
とっさに「フライフィシングです」とは言わないと思います。 来年でフライだけでも
40年のキャリアになりますので、もうこうなると趣味ではなく、生活の一部とでも
言ってよいのでしょうか。 生活の一部どころか、それで生計を立てているのであれば
生活そのもののようにも思えてきますので、とても「フライが趣味です」なんて言えない
自分です。

sanada.jpg

今読んでいるのが、池波正太郎の「真田太平記」。 テレビがつまらないのですっかり
読書に嵌ってますが、新しい趣味というより興味は歴史の史跡を地図で確認する作業。
これが面白い! 真田太平記はご存知の通り真田家(雪村など)の話しなので、それら
に登場する城などにも興味が及んでいます。 釣りに行った際に訪れようと思っている
のが、沼田城、名胡桃城、岩櫃城など。 釣りはそこそこでそれらが史跡めぐりがメイン
になるかもしれません。 それに蕎麦でも頂いて、温泉にでも入れば最高ですね。 
因みにテレビが面白くないのは困ったものですが、家政婦のミタは見てますよ(笑)

ハリCANE vol.315

15, Dec. 2011
ワンピースロッド製法
ワンピースロッドで10フィート迄製作できるようにしてあります。
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ワンピースロッドそのものに興味があるわけではありません。 その製法から得られる
メリットの多さの為にわざわざワンピースロッド用のプレーニングフォーム、特長オーブン、
ミーリングアタッチメントまで用意しています。 そのメリットとは・・・

1.竹繊維を自然の状態を生かして竿が出来るということ。 
2.ブランクをカットした際に、カットした断面形状はティップとバットで完全に一致
  します。 もちろん、多少ずらして段差を故意に設けたとしても、断面の形は殆ど
  変わりません。 つまり、竹フェルール、スプライスなどのロッド製法に大変有利。
3.フェルールを取り付け、繋いだ際に、ティップをどの向きで差し込んでもほぼ真っ直ぐ
  であるということ。 ティップとバットを別々に製作すると、どうしても両エッジに
  ある曲がりが、繋いだ際にロッドがくの字になったりしますが、それを直す為に
  フェルール前後に熱を加えて真っ直ぐに直すという行為を避けることが出来ます。

ワンピースロッドに興味が無いと言われる方でも、このメリットには興味持たれることでしょう。

因みに普通の製法で竹の自然な繊維通りに竿を作りたい方は、竹の長割ができれば可能です。
例えば7フィートのロッドであれば全長2130mmに、ノードスタガリングとリーウェイ分
を足した長さに切断、分割、節ズラシ、その後に2ピース用にカットすれば、竹の繊維が上か
ら下まで竹そのままの状態で竿ができます。 自然の素材で竿を作るのですから、自然の状態
のまま作る方法を是非お試しあれ!

ハリCANE vol.314

13, Dec. 2011
仕上げ用矯木
これは、接着剤乾燥後、ブランクの仕上げ用矯木。 サクラや樫などの硬い木を使います。 
通常は自分の手にあわせて自作すべきツールです。 私はデメンションに合わせ3サイズ
用意して使いわけます。
tamegi2_convert_20111213212913.jpg

アメリカ式のロッドメイキングでは登場しない矯木ですが、日本は古来から和竿の火入れ
に使用してきました。 何故、矯木を使うのか? 興味ある方は試してみるに限ります。

ハリCANE vol.313

11.Dec.2011
バンブーロッド製作個人レッスン
今、遠くから生徒さんが個人レッスンに参加してくれています。 画像は生徒のWさんが
荒削りに挑戦している場面。 マンツーマンですが気楽に教えさせて頂いてます。
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私の場合、やり方は一つではありません。 殆ど全ての方法を行えます。
火入れでも、削りでも、バインディングでも考えられる限りの方法が出来るように
日頃研究と訓練をしていますので、バンブーロッドで作れないものはないと思っています。
レッスンでは生徒さんの今後の製作方法に適したやり方で、ご希望の竿作りを行います。
因みに、来年は個人レッスンではなく、場所をなんとか確保して数人でのレッスンを行いえ
るようにしたいと思っています。 竹フェルールロッド製作とかスペイロッド製作とか
のレッスンをやってみたいですね。 ご要望の高いリール製作スクールは、まだちょっと
先かな? 

ハリCANE vol.312

09.Dec. 2011
矯アルミ??
竹の火入れに関しては人それぞれの考えがあるでしょうから、他人のやる事に口を挟む
つもりは全くありません。 火入れをしてもヤング率があまり変わらないのが事実のようで
すから、趣味のクラフトの範疇であれば、火入れ無し、あるいは軽い火入れで十分でしょう。

矯木で矯正しながら火入れをします。
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私の場合、火入れは一番重要だと考えますので、手間がかかっても丹念に行います。 竹の
繊維が硬くなりますので、カンナをかけるのも大変になりますがそれでもしっかりした火入れ
をするメリットは大きいのです。 強い火入れと言っても炭にする訳ではありません。
熱伝道の悪い竹は、画像のように表面を多少狐色にしても、中はそれほどでもないのです。 
画像は、私の使用 している矯木。 実際はアルミ製ですので、矯アルミでしょうか(笑)
可変式にしてますので竹幅に応じて溝の幅を変えられます。 つまりこれ一つでどの竹幅
にも対応出来るように作っています。 これは火入れ用ですので、接着後の通りを出す矯木は
木製の物を使用します。

ハリCANE vol.311

08,Dec.2011
ムッ! これは便利!

シャルル・リッツの「A FLY FISHER'S LIFE」はキャスティングの参考書的な色彩も強いのです
が、現在のカーボンロッドの進歩に付随した現代キャスティング技術を今一度見直す良い道標に
なると思います。 ジム・グリーンが美しいループはバイオリンの旋律のようだと言っていたの
が思いだされます。 昔の釣人は美しい旋律を生み出すべくキャスティンに憧れ練習したものです。 
フライフィシングの楽しさの原点はキャスティングだと言っても過言ではないでしょう。 キャス
ティングが簡単に出来るという発想のカーボンロッド開発はフライフィッシング人口の向上に
繋がるどころかすっかり裏目に出てしまっています。 リッツの面白い記事、いずれご紹介したい
と思います。

さて、便利な方法を発見!
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ロッドを複数本作る時、竹がバラバラしていると作業性が悪いものです。 紐やテープで巻くより
良い方法です。 洗濯バサミで数箇所留めれば直ぐ外せるし、便利ですよ!



ハリCANE vol.310

06, Dec. 2011
パラボリックアクション
フライフィシングをする人であれば、このパラボリックアクションという言葉を知らない
人はいないと思います。 しかし、この言葉がエバリット・ギャリソンによって命名された
という事実を知っている人は案外少ないのでは?
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「A MASTER'S GUIDE TO BUILDING A BAMBOO FLY ROD」の238ページにその件
が書かれています。 1934年、スパースグレイハックル(懐かしいですね、この名前)
から彼のオフィスに来ないかとのお誘いをうけたギャリソンさん、さっそく伺ってみるとそこに
チャールス・リッツとジョン・オーデンナイトが居て、なにやらティップが欠けて短くなった
オグデン・スミスのロッドを見せられる。 先がショートしたそのロッドにトップガイドを取り
付け、キャスティングしてみたら、なんとラインがカッ飛んでいったそうな。 
あまりの性能の良さに、その画期的アクションに名前でもつけんべという話しになり、ギャリソン
が「んだべさパラボリックがいんじゃネ」ということで、めでたくもそう命名したと言うお話。
(ちょっとワルノリ、御免なさい) 

チャールズリッツ著の「フライフシャーズライフ」には確かその話しが別の角度で書かれている
はずで探したのですが、その一説を見つけることは出来ませんでした(残念)


ハリCANE vol.309

02, Dec. 2011

ハイスピード・ハイラインについて
何故このテーマを持ってきたかと言うと、ハイスピードハイラインはバンブーロッドで開発された
テクニックであるということ。 我々バンブーロッド愛好家あるいは製作者としては、興味ある
テーマだとは思うのですが、どうキャスティングしようと「ワシの勝手じゃ!」派の方々は無論パス
されてしかるべきだと思います。

リッツのロッドから振り出されてたラインはロッドの横を通らずに上を通過している点に注目!
(シャルル・リッツ ア・フライフィシャーズライフより抜粋)
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ハイスピードハイラインは昔開発された方法で、現在我々がカーボンロッドで行っているのが
それであるという意見は以前からありまして、私も長い間そう思っていました。 実際にハイス
ピードハイラインを見るまでは・・・  ラインは狭いループで前後に高速移動を繰り返します。 
ロッド横を通過するのではなく、ロッドティップの上を通過(実際には多少スリークォウター )
してもロッドを釣らないようなトラジェクションでのフォールスキャストの技術です。 

まあ、そんなキャスティングを実際に見てしまうと、本当に真剣にキャスティングの鬼と化して
練習に励む訳ですが、そうなると、キャスティングは逆にハチャメチャになって、人から見て
あの人は下手糞だな、なんて言われたりするわけです。 ま、この辺の話しはボチボチする
ことにしましょう。 さて、師走、今日も早めに仕事にかかるとします。

ハリCANE vol.308

01, Dec. 2011
いよいよ師走
あ~嫌ですね~ 
クリスマスが来るからって、正月が来るからってちっとも嬉しくないですね。
皆さんはどうか知りませんが、私は、この歳ですからもう一年って感じはあせります。 
それにとても気ぜわしい!(貧乏会社なもんで特に!)
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ブログを始めて以来、竿作りの話しを出来る範囲でしてきました。 ロッドを売る商売に
専念しているのであれば、ロッド製作技術は企業秘密です。 しかし、ロッド製作ツール
の販売(今はそれがメイン)している関係上、製作面でのアドバイスは必至です。 また
このブログを読まれる方の多少にでも参考になる情報の提供もしてきました。 もちろん
公開出来る範囲でですけれどね。

しかし、流石に製作面での話しもネタが切れてきましたので、話しの内容を少しずつ
ロッド使用面での技術的な話しに以降させていくつもりです。 釣りやキャスティングの
話しなどです。 その分、ブログの更新回数は減っていくと思いますが・・・

画像は私のキャスティング。 マズクはありませんが、上手くもありません。 何が良く
ないかといいますと、弾道ですね。 まず弾道が良くないです。 画像は北海道で撮った
ものですが、魚が天然なので、このキャストでも通用しますが、関東あたりのスレた魚
を相手にするのでは、弾道が高すぎます。 サイドキャストであれば、良い弾道が
得られますが、それと同じ弾道をオーバーヘッドでやってナンボだと思っています。
画像で言えばもう少々前傾でなければなりませんね。 さらに優れたキャスターであれば、
前傾の弾道でなく、オーバーヘッドでありながら低弾道ナローループという方法をとります。 
難易度の高いキャスティングですので、日本でそれを出来る人は私の知る限りで2人です。 
たったの2人だけ。 信じられないようなキャスティングをする人がいるのですが、雑誌
は,そういうキャスティング法があることを取り上げてませんので、広く知られていません。 
キャスティンの難しさは、何もただ遠くに飛ばすばかりではありませんぜ(笑) 難しい
魚を難なくフッキングさせる。 これでしょ! 本当のフライフィシングの格好良さは。 
 
プロフィール

三浦 洋一

Author:三浦 洋一
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